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歯は骨(歯槽骨)と直接接触しているのではなく、根の部分で歯根膜という膜組織が歯と骨をつなぎ止めています。(※図1左側参照)
歯を創る細胞は一種類ではありません。エナメル質を創る細胞は皮膚、爪、毛髪を創る細胞と同じです。
象牙質、歯髄、セメント質、歯根膜、歯槽骨を創る細胞は同じ系統の細胞ですが細胞の分化の過程で様々な組織を作り出していきます。何種類もの細胞が複雑に反応していくのです。
まず骨の中に歯嚢(しのう)という袋状の組織が発生します。この中でエナメル質と象牙質を創る細胞が歯胚(しはい:歯の芽ともいいます)を形成して細胞分裂を開始します。(※図1右側参照)
乳歯(子供の歯)と永久歯(大人の歯)は創られる時期が異なり、乳歯はお母さんのお腹の中にいる胎生6〜7週、胎長が16mmの時から上顎に10個、下顎に10個の歯嚢が出現して歯を創り始めます。
一円玉が直径20mmですから胎長16mmは一円玉より小さいことになります。(※下:図2参照)
胎生14週、胎長75mm頃(※下:図3参照)になると将来口の中に生えて噛む役目をする歯冠(しかん:歯の頭の部分)の輪郭に沿って細胞が配列します。
エナメル質を創る細胞(エナメル芽細胞)と象牙質を創る細胞(象牙芽細胞)が、将来の象牙質とエナメル質の境目の場所に向かい合って配列し、象牙質とエナメル質の元になるタンパク質を生産して排出します。エナメル芽細胞と象牙芽細胞はそれぞれのタンパク質を排出しながら次第に離れていきます。象牙芽細胞の内側は歯髄(歯の神経)になり、歯胚は伸張しながら歯の根っこを形作っていきます。
歯が生えると同時にエナメル芽細胞は歯の表面から離れ消失します。そのため歯のエナメル質には再生能力がありません。爪や毛髪は根元の皮膚の中に細胞があり、細胞が機能している限り生え続けます。しかし、エナメル質はいわば爪や毛髪の先端部分と同じで、傷ついても自己修復ができないのです。乳歯は生後2〜11か月に歯冠(歯の頭の部分)ができあがり、生後3〜25か月に歯根(歯の根っこ)を作りながら歯肉の表面を目指して歯が移動を開始します。
そして生後8か月頃に下顎の乳前歯が最初に生えるのです。永久歯(大人の歯)は前歯と奥歯の6歳臼歯(第一大臼歯)が、お母さんのお腹の中にいる胎生4か月頃から歯嚢が形成され創られていきます。そして出産後に石灰化が開始されます。
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