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第20回
歯の外傷 その8 外傷の後遺症4(萌出遅延と矯正治療)

前回のコラムでは開窓牽引処置(歯肉を切って歯を引っ張り出す)と矯正治療(歯並び治療)について記載しました。今回は自然に歯が生えくるのを待ち続けている間に歯が生えるスペースが無くなってしまったお子さんの症例を提示します。

症例写真は9歳で右上の1番前の歯が出てこないと来院された乳歯外傷既往がある男の子です(写真1)。
外傷をおこした乳歯は保存が不可能と診断され3歳頃に早期抜歯を行ったとのことでした。本来、右上の2番目の歯と左上1番目の歯の間に生えてこなければならない大人の前歯が写真1の○で囲まれた部に留まっています。乳歯を抜いた後に今後注意すべき事などの説明がなかったため、自然に生えるのを待っていたとのことでした。
こちらに来院された時には歯を並べるためのスペースがかなり不足していましたので、取り外し可能な床型矯正装置を使いスペースを作りました(写真2)。ある程度スペースが獲得されたので、固定式の装置を上顎に接着し、局所麻酔を施し歯肉と骨を除去しました。そして骨の中に埋まっている歯の表面に金具を接着しゴムをかけて牽引を開始しました(写真3)。
埋まっていた永久歯の前歯が半分程出てきた時点で、上額の歯に矯正の金具とワイヤーを装着しました。前歯の歯と歯の間にさらにスペースを作るためのスプリングを付加して引き続きゴムを用いて牽引を行いました(写真4)。取り外しが可能な床型矯正装置を使用してから1年6か月が経過した頃に牽引処置を終了しています(写真5)。
「もっと早く終わらないの?」と思われるかもしれませんが、強い力をかけて牽引すると歯が抜け落ちてしまいます。歯の根の周囲に骨が造成される速度はゆっくりです。そのため、加重をかけ過ぎると骨ができる前に抜け落ちてしまいます。また、歯肉の形が悪くなる等の不快症状もでてきます。そのため時間をかけてゆっくり牽引しなければならないのです。

この症例では歯を救う事ができましたが、歯と骨が癒着してしまい強い力で牽引しても出てない事があります。その場合は残念ながら抜歯しなければなりません。

参考文献について
  • 兼子周代、望月清志、大多和由美、藥師寺 仁、町田幸雄:萌出遅延歯に関する実態調査, 小児歯科学雑誌, 35:643-648, 1997
  • 望月清志、大多和由美、藥師寺 仁、町田幸雄:永久歯萌出遅延歯の処置法について, 小児歯科学雑誌, 36:702-714, 1998
  • J.O.ANDREASEN, F.M.ANDREASEN: Textbook and Color Atlas of Traumatic Injuries to The TEETH, 3rd Ed. 1994

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