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第28回
指しゃぶり 1

指をしゃぶる行為はもともと母乳を飲むための一連の運動とも考えられています。指を吸う動きはお母さんのお腹の中にいる胎児の時期に現れます。新生児では口唇に近い頬に触れると反射的に口を開いて吸引運動を行います。そして、口の中に指を入れたり舌に触れたりするとこの反応はさらに強く現れます。この強く吸う動きは吸引反射または吸啜反射といい生理的なものです。母乳を無意識のうちに飲もうとする反射で、生後一年で消失します。
哺乳の時期が終わり、離乳食から通常食に移行した後に指をしゃぶる行為が強く残っているのであれば注意が必要です。一般的に1歳頃までの吸指行動は生理的なもので、1歳半の指しゃぶりは生理的な時期の延長線上と考えます。2歳前後の年齢で行われる指しゃぶりは顎顔面領域の発育に対して悪い影響を及ぼす癖とみなされ、吸指癖(きゅうしへき)と呼ばれるようになります。吸指癖には吸啜反射が習慣化して離乳後も残留したものと、心理的要因により現れるものがあります。心理的要因には親子関係、自分より下に弟妹ができた、生活環境、心理的欲求不満、性欲の自慰行為等があげられています。吸指癖を長く続けると、歯並びが悪くなり顎の骨の変形が生じます。さらに飲み物を飲むときや食べ物を飲み込むときに通常の飲み込みができない異常嚥下癖(いじょうえんげへき)が発症します。写真は吸指癖(指しゃぶり)を長く続けたため顎の骨が変形してしまい開咬(かいこう)という顎骨変形を伴う歯並び異常と異常嚥下癖を生じてしまった小学3年生の口腔内写真です(写真1)。写真左右の奥歯(銀歯の部位)は上下で咬んでいますが前歯は骨が変形しているため咬むことができません。上の前歯の歯の根本周囲の骨が舌の形に沿って円弧状に変形し、舌が前方に突出しているのがわかります。このような状態でさらに吸指癖や異常嚥下癖が続くと、全顎の矯正治療と全身麻酔による顎骨の離断手術を併用して行わなければ治せません。吸指癖は日本人幼児に極めて多いとされ、上顎前突、上顎骨狭窄症や開咬といった骨の変形症を誘発します。続ける年数が長ければ長い程、増齢とともに骨の変形はひどくなり写真のような状態を呈していきます。前歯で麺類やパンを噛み切ることはできません。食べ物がポロポロこぼれますし口唇の筋力が低下するので口が常にポカーンと開き、しっかり閉じることができません。さらに発音も著しく悪くなっていくのです。吸指癖の除去療法と治療法の紹介は次回から行います。異常嚥下癖の治療は後日説明しますが筋機能療法を毎日続けなければ正常な飲み込みを獲得する事はできません。

参考文献について
  • 黒須一夫:現代小児歯科学基礎と臨床,医歯薬出版,東京,1987.
  • 町田幸雄:乳歯列期からはじめよう 交合誘導,一世出版,東京,2006.
  • 山口秀晴 監修:知っててほしい 歯科矯正治療の基本,わかば出版,東京,2008.

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