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第32回
指しゃぶり5 吸指癖の後遺症2(筋機能療法と全顎矯正)

吸指癖の期間が長いと、異常嚥下癖を併発する確率が高くなります。異常嚥下癖は舌癖の一つで、飲み込む際に噛み合なくなった上下の前歯の隙き間に舌が前方突出し、唾液だけでなく飲み物や食物を飲むときも舌が前方に突出する癖です。
食べ物を飲み込む際の正常な嚥下動作は、上下の唇を閉じ舌が前歯に触れることなく上あごの歯肉に軽く接触しながら咽頭部へ食塊や液体を送り込む動作をします。異常嚥下癖が強度であれば上顎の骨が上方に変形してしまい唇を閉じることが難しくなります。筋肉が萎縮しているので舌を上方向に持ち上げられませんし、前歯に大きな隙き間が開いているために口腔内を陰圧にすることもできません。その結果、噛み合なくなった上下の前歯の隙き間に舌を前方突出させ口腔内を陰圧にして飲み込むことになります。これは赤ちゃんが母乳を飲む飲み方と一緒なのです。舌は筋肉の塊で私達は一日に600〜2000回も嚥下運動をします。そのため、舌を上下前歯の間に突出させる異常嚥下を行えば骨の変形はさらにひどくなるのです。
写真1は永久歯にすべて生え変わっている12歳の男児です。小さい頃から指しゃぶりを続け、小学校入学後は学校では行わないものの自宅にいるときや夜間就寝時には必ず行っていたとのこと。嚥下の際、舌が前方に突出する異常嚥下癖があり上下の前歯が噛まない骨の変形(開咬)が生じています。お話をする際も舌が前方に突出し発音が不明瞭です。顎の離断手術を併用する治療は嫌とのことで、治療期間が長くなってもよいので矯正治療で治したいとのことでした。取り外しの床型習癖防止装置を使用しながら舌の筋機能訓練を開始しました。一年後に上下左右の犬歯の後ろにある第一小臼歯という歯を各1本、合計4本抜歯して矯正治療を開始しました。矯正治療は約4年で終了し(写真2)、床型装置装着から数えると約6年の治療期間が経過しました。吸指癖と舌癖の期間が長い程治療期間は長くなります。また、正しい嚥下を獲得するために行う舌の筋機能訓練の効果が得られなければ治療終了は難しくなるのです。


参考文献について
  • 黒須一夫:現代小児歯科学基礎と臨床,医歯薬出版,東京,1987
  • 町田幸雄:乳歯列期からはじめよう 交合誘導,一世出版,東京,2006
  • 山口秀晴 監修:知っててほしい 歯科矯正治療の基本,わかば出版,東京,2008

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