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第37回
お口の中の母子感染と虫歯菌の発生について

成人のお口の中(口腔内:こうくうない)には100〜300種もの細菌が存在します。この細菌は虫歯菌や歯周病原菌等の悪い作用を及ぼす菌種以外にも善玉菌と呼ばれる共生細菌が存在し口腔内環境の維持を行っています。そもそも赤ちゃんの口の中には虫歯菌はいません。虫歯になりやすい体質は生まれつきではなく、親から子供に後天的に受け継がれていくと考えられています。虫歯になりやすい体質になるかどうかは、幼児期にどんな細菌を周囲の大人から感染させられるのかで決定します。お口の中の細菌叢は一人一人異なるので、虫歯菌の比率も個人個人で異なります。虫歯菌の中のミュータンスレンサ球菌は、歯が萌出するまでは口腔内に存在できません(写真1)。この細菌はもともと人間の口の中に存在するものではないのです。なぜならミュータンスレンサ球菌は歯の表面上でしか棲息できない細菌だからなのです。ミュータンスレンサ球菌は、歯の表面でバイオフィルム(歯垢やプラークとも言う)を形成し、酸を産生させ虫歯を作ります。ミュータンスレンサ球菌は生後19か月(1歳7か月)から31か月(2歳7か月)の間に萌出したばかりの歯の表面に定着します(写真2-3)。生活を共にする周囲の大人の口腔からスプーンなどを介し幼児の口腔内に移され感染するのです。この時期に感染する機会がなければ、それ以後は感染する可能性はほとんどなくなります。一般的な考え方では完成された細菌叢のバランスは容易にくずれることはなく、後からミュータンスレンサ球菌が進入してきたとしても定着することは少ないと考えられています。ヒトが固有の口腔内細菌叢を獲得する時期は生後1歳7か月から2歳7か月ですので、この間にそれぞれの口腔内細菌叢のパターンが形成されます。したがって、お口の中に悪玉菌であるミュータンスレンサ球菌が含まれるか否かは、この時期に決定されるのです。この生後1歳7か月から2歳7か月までのわずか1年の間、母子感染を防ぐことができれば、お子様を虫歯の危険からかなりの確率で守れるということになります。乳幼児の口腔内細菌のほとんどが母親のものとDNAが一致しています。ですので、妊産婦さんはお口の中を清潔に保つことが必要なのです。お口の中への細菌感染は母から子への感染以外にも異性間での感染も指摘されています。交際相手のお口の中が汚ければ感染する可能性は高くなります。虫歯菌であるミュータンスレンサ球菌は成人では感染しにくいかもしれませんが、歯周病原菌等は異性間で感染する確率は高いのです。歯の表側はきれいに見えても、歯の裏側に歯石や汚れが付着されている方は多数いらっしゃいます(写真4-5)。家族への感染予防と自らのお口の健康のために、お母様だけでなくお父様やご家族全員の定期的な歯科検診と歯石とりやお口の清掃が必要なのです。

参考文献について
  • 大嶋隆:ミュータンスレンサ球菌の母から子どもへの伝播, 小児歯科学雑誌 43(2):36-37 2005
  • 牛田永子, 小林菜穂 他:乳幼児におけるStreptococcus mutansとStreptococcus sobrinus感染, 小児歯科学雑誌 43(2):193 2005
  • Kobayashi, N. .et al:Colonization pattern of periodontal bacteria in Japanese children and their mothers, J periodont Res, 43:156-161, 2008

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