Homeコラム一覧>第57回コラム 歯周病と虫歯治療のNews and Topics 4(乳酸菌)

診療スケジュール

×
診療時間
10:00〜19:00/月〜金
10:00〜18:00/土のみ
休診日
日曜日・祝祭日
4月の臨時休診日
6日(金)、20日(金)

ホワイトエッセンスホームページよりご予約ができます。

各治療に関する疑問や質問をまとめました。

  • 治療に関する質問や疑問について

知らないことが続々発見!

地図や電話番号などの情報を携帯で簡単に見られるようになりました!

休日及び夜間救急診療については、横浜市中区の横浜市歯科保健医療センターにて行っております。
緊急の場合は下記連絡先までお問い合わせ下さい。


第57回
歯周病と虫歯治療のNews and Topics 4(乳酸菌)

歯周病はプラークとバイオフィルムが原因で発生する感染症です。歯周病の予防にはバイオフィルムのコントロールがとても重要です。バイオフィルムは歯科医院で除去した後3か月程経過すると歯の表面に再び強固に付着し歯ブラシでは除去できなくなります。そのために3〜4か月に一度歯科医院で定期的に破壊除去することが推奨されているのです。ご家庭でのバイオフィルムのコントロールには全ての歯の表面を歯ブラシやフロスによるブラッシングを行うことが基本になります。最近の研究では、従来のプラークコントロールとプロバイオティクスによる生物学的コントロールを家庭で併用することにより、トータルオーラルケアがより効果的に行える方法が提案されていますのでご紹介させていただきます。

プロバイオティクス(Probiotics)とは抗生物質(Antibiotics)に対比する言葉で生物の共生関係(probiosis)を意味する生態学的用語が起源になります。プロバイオティクスは抗生物質のように有害な菌と同時に有益な菌まで殺すのではなく、元々体内にいる有益な菌を積極的に増やして身体の健康を守ろうとする考えです。健康な時、体内の細菌は一定のバランスがとれた細菌叢を構成します。そのバランスが崩れると、病原菌等の悪玉菌が増え、善玉菌が減ります。プロバイオティクスは善玉菌を積極的に増やすことで善玉菌と悪玉菌のバランスを整え、元の正常な細菌叢に戻す働きをするのです。

プロバイオティクスを用いた方法は生物学的な配慮から乳酸菌を使用する方法が以前より提唱されています。ある種の乳酸菌(TI2711 とLS1は同一物をさし示します)には歯周病原因菌を殺菌、口臭を抑制、歯肉縁下のP.gingivalis菌数を減少、歯周病の臨床症状を改善することが学術誌でも紹介されています。
臨床症状およびプラーク中の歯周病原菌に及ぼす効果では被験者に乳酸菌(TI2711)とプラセボ薬剤を4週間服薬してもらいその前後で歯肉縁下プラークを採取して歯周病原因菌数を測定したところ、TI2711服薬群ではP.gingivalisの割合が有意に減少し、歯肉縁下プラーク内にTI2711を構成する乳酸菌が検出されました。また歯肉からの出血、歯周ポケットの深さ、プラーク付着率にも有意な差がみられています。殺菌作用はTI2711により歯周病菌がほぼ死滅した結果が得られ、口臭測定結果も服薬8週間で被験者57名の2/3のヒトの口臭が消失したことが確認されています。

長期間飲み続けなければ効果が得られにくく、全てのヒトに対しての有効性はないのですが歯科医院で購入することが可能な自費薬剤の一つになっています。

参考文献について
  • 松岡隆史、中西 睦、相場勇志、古賀泰裕:Lactobacillus salivariusTI2711によるP.gingivalis殺菌作用機序の解明,日歯周誌,46(2),118-126,2004.
  • 松岡隆史、菅野直之、伊藤公一、古賀泰裕:
    Lactobacillus salivariusTI2711(LS1)の服用が臨床症状およびプラーク中の歯周病原菌に及ぼす効果,日歯周誌,47(3),194-202,2005.
  • 松岡隆史、菅野直之、瀧川智子、高根正敏、菅沼直人、伊藤公一、古賀泰裕:
    Lactobacillus salivariusTI2711(LS1)の服用によるヒト歯肉縁下プラーク中の歯周病原菌抑制効果,日歯周誌,48(4),315-324,2006.

前へ コラム一覧へ 次へ

フィルミーデンタルクリニック ホワイトエッセンス

診療時間 平日10時〜19時
(土曜のみ18時まで)<各種保険取扱い>

Copyright (C) filmee Dental Clinic Whiteessennse All Right Reserved.